引用:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/fuga/exterior_interior.html

買取相場 | 2022.07.20

歴史ある高級セダン、2代目フーガは買取市場ではどう評価されている?

Posted by UruCar

かつて日産にはトヨタ クラウンと高級セダン市場での覇権を争った、セドリックとグロリアという姉妹車がありました。 時は流れて2台とも車種整理によって廃止されましたが、その後継として2004年に登場したのが日産 フーガです。 2009年にモデルチェンジした2代目が2019年現在も販売中で、シーマやスカイラインと並ぶ日産高級セダンの三本柱を担っています。 以下、主に2代目フーガに関しての記述となります。

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以下の文中の買取査定額は、投稿日時点での目安になります。実際の査定額については相場状況や車両の状態によって大きく変動しますので、あくまで参考金額としてご覧ください

フーガの中古市場での人気について

日産フーガは2004年にセドリック/グロリアの流れを受け継ぐ高級セダンとして登場し、2009年にはフルモデルチェンジを果たして2代目に移行、2010年にはハイブリッド車も追加されたロングセラーモデルです。

海外ではインフィニティ M、2014年以降はインフィニティ Q70として販売されており、日本ではM/Q70の標準ボディ仕様が2代目フーガ、ロングボディ仕様が5代目シーマとして販売されているほか、前者は2代目プラウディア、後者は2代目ディグニティとして三菱にOEM供給されていた時期もあります。

日産のラインアップ中ではスカイラインより高級、シーマよりスポーティで個人ユーザー向けという位置づけです。
現行型は2009年のモデルチェンジから10年以上を経ているいるものの、トヨタ/レクサス以外で選べる数少ない国産FR高級セダンとして、根強く支持されているようです。

買取査定額が期待できるフーガのグレード

2代目フーガのラインアップは2.5リッターV6DOHCエンジンVQ25HR搭載の250GT、3.7リッターV6DOHCエンジンVQ37VHR搭載の370GT、3.5リッターV6DOHCエンジンVQ35HR+モーターを搭載したハイブリッドの計3グレードとなり、370GTのみ4WDの370GT FOURを設定。

370GT FOUR以外に高級内装やコンフォートサスペンションなどを標準するラグジュアリーグレード250VIP(2012年6月以前は250GTタイプP)、370VIP、そしてハイブリッドVIPを設定するほか、250GTと370GT FOUR、ハイブリッドには廉価版のAパッケージが設定されています。

中古車買取で人気が高く高額買取が期待できるのは、排気量が小さく自動車税が安い250GT系ですが、専用の20インチアルミホイールやスポーツチューンドサスペンション、フロントバンパーを持つスポーティグレード、370GTタイプSも走りを求めるユーザーを中心に高い人気を得ており、2代目フーガの象徴ともいえる存在です。

買取査定額が期待できるフーガのカラー

フォーマルな使い勝手を意識した高級セダンだけに、白系のブリリアントホワイトパールと黒系のスーパーブラック/ガーネットブラックが流通台数としては圧倒的に多い2代目フーガですが、それ以外の車体色も希少価値ゆえか、高価買取されている例が散見できます。
また、プレミアムブラウンやダークブルーもコアな人気を集めており、シーンを問わず活用できる点からみて、買取時には思わぬ高評価に繋がるかもしれません。
フーガにおける人気カラーという点では、特定のものをあげるのが難しいと言えます。

1年落ちフーガ(2021年式)の目安査定額

1年落ち2021年式フーガは日産の高級セダンで、2009年から販売されている現行(2代目)モデル。

全長・ホイールベースともに長いストレッチ版のシーマともども、設計が古いにも関わらずスカイラインのように運転支援システム「プロパイロット」を搭載するなど大がかりな改良は行われず、細かい改良のみで商品力が低下するのを放置し、「一応は販売している」だけの状態が長く続いたため、販売台数は微々たるものです。

日産としても、海外で販売している原型(というより、こちらが本筋)のインフィニティQ70を既に後継車もないまま販売終了しており、まだ販売が続くスカイライン(インフィニティQ50/Q60)のみ残し、2022年夏にフーガもシーマも生産終了が決まっています。

昨今の納期遅延問題にも無縁で流通量はそもそも少なく、中古車人気が高いわけでもないため、買取実績は少なくリセールバリューも低め、今後上昇する要素も皆無なため、売却を検討している場合は乗り換える車の納車が決まり次第、可能な限り早めの決断が肝要です。

「オプション込みでおおよその新車価格」と、2022年7月現在での平均買取相場は以下。

(ガソリン車)

250GT Aパッケージ 新車491万円/買取実績なし
250GT 新車553万円/買取実績なし
250VIP 新車585万円/買取実績なし
370GT FOUR Aパッケージ 新車551万円/買取実績なし
370GT 新車589万円/買取実績なし
370GT FOUR 新車613万円/買取実績なし
370GT タイプS 新車656万円/買取実績なし
370VIP 新車689万円/買取価格306万円程度
平均買取価格 約306万円
平均残価率 約44%

(ハイブリッド)

Aパッケージ 新車607万円/買取実績なし
ベースグレード 新車721万円/買取実績なし
VIP 新車781万円/買取実績なし

7年落ちフーガの目安査定額

7年落ち2015年式フーガは、2009年から販売されている現行モデルの6年目で、2015年2月のマイナーチェンジでLEDヘッドランプの採用やフロントグリル変更などでフロントマスクが大きく変わったほか、トランクリッドやリヤバンパー変更でテールデザインも変わるなど、全体的にイメージが一変しています。

また、前方への衝突被害軽減ブレーキをはじめとする「全方位運転支援システム」を搭載し、動態物検知機能が追加されたアラウンドビューモニターなど駐車支援システムも充実しました。オプション込みでのおおよその新車価格と、2022年7月現在での平均買取相場は以下の通りです。

【フーガ】

250GT Aパッケージ 新車454万円/買取価格156万円程度
250GT 新車511万円/買取価格141万円程度
250VIP 新車548万円/買取価格176万円程度
250GT クールエクスクルーシブ 新車583万円/買取実績なし
370GT FOUR A パッケージ 新車513万円/買取実績なし
370GT 新車545万円/買取価格145万円程度
370GT FOUR 新車569万円/買取価格111万円程度
370GT クールエクスクルーシブ 新車617万円/買取実績なし
370GT タイプS 新車613万円/買取価格151万円程度
370GT FOUR クールエクスクルーシブ 新車641万円/買取実績なし
370VIP 新車651万円/買取価格201万円程度
370GT タイプS クールエクスクルーシブ 新車683万円/買取実績なし
平均買取価格 154万円程度
平均残価率 約28%

【フーガハイブリッド】

Aパッケージ 新車568万円/買取価格142万円程度
ベースグレード 新車677万円/買取価格86万円程度
クールエクスクルーシブ 新車748万円/買取実績なし
VIP 新車737万円/買取実績なし
平均買取価格 119万円程度
平均残価率 約19%

【総合】

平均買取価格 134万円程度
平均残価率 約23%

9年落ちフーガの目安査定額

9年落ち2013年式フーガは、2009年のモデルチェンジ以来大きな変更がなかった現行(2代目)フーガへ2012年6月に初めて目立った変更の行われたモデルで、トランクオートクロージャーやジョジョ主席のポジションを運転席からも可能にした助手席コントロールスイッチなど快適装備や、セーフティシールドパッケージへタイヤ空気圧警報システムなどを追加しています。

また、2.5リッター車の上級グレード「250タイプP」が「250VIP」と3.7リッター車(370VIP)同様とするグレード名変更が行われています。オプション込みでのおおよその新車価格と2022年7月現在での平均買取相場は以下の通りです。

【フーガ】

250GT Aパッケージ 新車439万円/買取価格65万円程度
250GT 新車475万円/買取価格61万円程度
250VIP 新車507万円/買取実績なし
370GT FOUR A パッケージ 新車497万円/買取実績なし
370GT 新車509万円/買取価格49万円程度
370GT FOUR 新車532万円/買取価格49万円程度
370GT タイプS 新車579万円/買取実績なし
370VIP 新車611万円/買取実績なし
平均買取価格 56万円程度
平均残価率 約12%

【フーガハイブリッド】

Aパッケージ 新車594万円/買取価格41万円程度
ベースグレード 新車641万円/買取価格69万円程度
VIP 新車645万円/買取価格57万円程度
平均買取価格 57万円程度
平均残価率 約9%

【総合】

平均買取価格 56万円程度
平均残価率 約10%

11年落ちフーガの目安査定額

11年落ち2011年式フーガは、セドリック/グロリア後継となる日産の高級セダンとして登場したフーガが2009年11月に初のフルモデルチェンジを行ってから2年目のモデルとなります。

2.5リッターと3.5リッターの2種類のV6エンジンを搭載した純ガソリン車に加え、3.5リッターV6エンジンへ1モーターパラレル式システムを組み込んだハイブリッド車を初めてラインナップしていました。オプション込みでのおおよその新車価格と2022年7月現在での平均買取相場は以下の通りです。

【フーガ】

250GT Aパッケージ 新車439万円/買取価格40万円程度
250GT 新車470万円/買取価格49万円程度
250タイプP 新車502万円/買取価格52万円程度
370GT FOUR A パッケージ 新車497万円/買取実績なし
370GT 新車504万円/買取価格32万円程度
370GT FOUR 新車527万円/買取価格40万円程度
370GT タイプS 新車542万円/買取価格37万円程度
370VIP 新車605万円/買取価格45万円程度
平均買取価格 44万円程度
平均残価率 約10%

【フーガハイブリッド】

ベースグレード 新車636万円/買取価格39万円程度
VIPパッケージ 新車693万円/買取価格56万円程度
平均買取価格 48万円程度
平均残価率 約7%

【総合】

平均買取価格 46万円程度
平均残価率 約8%

フーガを高く売るためのポイント

フーガは、トヨタや海外から輸入される同クラス車よりも、カスタムカーのベースとして需要のある車ですが、そうしたベース車は程度はともあれ安価な車が選ばれてしまうため、フーガで高価買取を狙うならまずは「ラグジュアリー性が高くスポーティな日産の高級セダン」という本来のキャラクター性が維持されていることが絶対条件です。

すなわち、新車の香りとまではいかないまでもしっかり消臭して自分好みのアクセサリーや外装パーツ装着など前オーナーの雰囲気を残すようなことはせず、内装の傷や汚れをつけないよう徹底した配慮が必要で、外装の洗車や清掃などは最後の査定前に考えれば十分となります。

あえてフーガの査定アップポイントを狙うならば、純正アルミホイールは残した上で、フーガのような車にフルノーマルでも似合う(カスタムカーとして似合っているという意味ではない)雰囲気のよい高級感のある社外品アルミホイール装着などに留めるべきでしょう。

フーガの走行距離による値動きの変化

フーガの2022年7月現在における走行距離ごとの買取相場を、2009年11月にモデルチェンジされた現行モデルで純ガソリン車とハイブリッド車別々に紹介します。

【フーガ】

15万km台 21.2~21.2万円
14万km台 11.3~21.2万円
13万km台 21.4~28.0万円
12万km台 6.2~21.2万円
11万km台 12.4~74.9万円
10万km台 14.5~48.9万円
9万km台 10.5~47.2万円
8万km台 10.4~129.4万円
7万km台 29.9~73.7万円
6万km台 33.8~152.4万円
5万km台 34.8~158.6万円
4万km台 30.0~194.5万円
3万km台 44.4~175.8万円
2万km台 30.0~237.6万円
1万km台 91.5~91.5万円

【フーガハイブリッド】

15万km台 29.9~29.9万円
14万km台 12.4~17.4万円
13万km台 21.2~86.4万円
12万km台 12.4~30.0万円
11万km台 14.5~44.4万円
10万km台 21.2~63.2万円
9万km台 37.7~37.7万円
8万km台 31.0~59.5万円
7万km台 62.2~62.2万円
6万km台 33.0~130.3万円
5万km台 41.5~84.5万円
4万km台 45.3~192.5万円
3万km台 105.9~139.2万円
2万km台 80.6~162.6万円

買取実績が少なく、大規模なマイナーチェンジやモデルチェンジのないまま10年以上販売されている車のため、同じような走行距離でも年式やグレード、装備による格差が大きく、走行距離は多いものの高額買取されたり、その逆というケースが多い車です。

それでも走行距離が長い割に年式が新しければ高額買取の傾向があるほか、走行距離の観点では純ガソリン車でもハイブリッド車でも、よほど年式が新しいか程度良好でもない限り、6万km台を超えると急に査定額が厳しくなる傾向にあります。

さらに10万km台を超えれば一段と査定額が厳しくなるため、6万km台と10万km台を超えるかどうかがフーガにおける走行距離での目安になりそうです。

事故車・修復歴ありのフーガの場合は?

日本国内では現在需要の少ないセダン、それもロングセラーモデルゆえ、2代目フーガの事故車・修復歴車市場での買取事例はそう多くはありません。
多くは走行距離10万kmを超えた過走行車であり、買取価格もそれに見合った5~11万程度、平均すると8万円程度が相場となっています。

フーガの残価率・リセールバリューは?

トヨタ、レクサス以外で選べる貴重なFR高級セダンとはいえ、根本的に需要が少ないジャンルゆえ、2代目フーガのリセールバリューは決して高いものとはいえず、残価率も低めです。
12年落ちの2010年式で残価率はおおむね7~13%程度で推移していますが、これが10年落ち2012年式でもおおむね8~19%、8年落ち2014年式でおおむね5~25%といったところ。

平均相場を牽引しているのは廉価版250GT Aパッケージや250GTといったグレードで、2代目フーガに関していえば新車価格に関わらず買取価格はあまり変わらず、それゆえコスパの高いグレードほど残価率が高い傾向です。
例外は人気のスポーツグレード370GT タイプSです。
このグレードは5年落ちなら残価率17%、7年落ちでも9年落ちでも残価率12%程度を維持しており、9年落ちが22~100万程度、走行距離が3万km以下と少なめなら、108万円程度で買い取られています。

高級セダンとしての見栄えと自動車税など維持費の安さを両立した250GT系と、イメージリーダーであり「技術の日産」「走りの日産」を象徴する370GT タイプSが、2代目フーガにおける大きな目玉といえるでしょう。

フーガを売るのにベストなタイミングは?

基本的に「4ドアセダン」という時点で価値の下落が激しいのは今の時代において仕方のないことですが、フーガの場合は純ガソリン車なら5年落ちでも平均残価率28%、7年落ち同12%、9年落ち同10%と高級4ドアセダンの中ではむしろ健闘しており、飛び抜けて高額買取ではないものの、急激に価値が落ちて値段がつかないということも考えにくい車です。

ただしハイブリッド車となると話は別で、純ガソリン車とハイブリッド車双方がラインナップされている車種ではありがちなことに、フーガも同年式の車ならハイブリッド車だと平均残価率が数%落ちてしまいます。

純ガソリン車なら5年落ち程度以内で売却してもリセールバリューがそこそこ期待できるものの、ハイブリッド車では買取価格が純ガソリン車より若干高い程度で新車価格の高さに見合ったものではないため、初回車検(3年)で売り抜けるかどうかなど、純ガソリン車よりは早めのタイミングで売却を検討した方がよさそうです。

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フーガの査定事例

  • 2020/01に査定

    フーガ 370GT タイプS

    2,183,500
    2009年(H21)10千km

  • 2020/01に査定

    フーガ 350GT

    490,600
    2008年(H20)50千km

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