カスタム・アフターパーツ | 2022.01.18
ホイールリペアをDIYする方法は?
Posted by 菅野 直人
車を路肩に寄せたら、ちょっと寄せすぎたようで縁石にホイールをガリっと…運転に慣れない人や、慣れない車では誰でも起こしがちなトラブルですが、昔と違って安くともアルミホイールの車が多いため、鉄チンにはめたホイールキャップを交換では済みません。 しかし、高価であればともかく、安いアルミはお金を出して直すまでもなく、放置している方も多いのでは? 時間と手間を少々かけて良いのであれば、カー用品店の市販補修品を使ったDIYで安く直す方法もあります。
以下の文中の買取査定額は、投稿日時点での目安になります。実際の査定額については相場状況や車両の状態によって大きく変動しますので、あくまで参考金額としてご覧ください
カー用品店で安く補修材などを揃えよう!
ホイールのフチにつけてしまった「ガリ傷」はいかにも「運転でミスった証明」として目立ちはするものの、ボディを凹ましたり、傷つけたりするほどではないため、傷つけた瞬間だけはショックながら、意外とそのまま放置して忘れがちです。
これがスポーツ用軽量ホイールや、高価なドレスアップホイールであれば、業者に頼んででも補修した方がと思うかもしれませんが、買った時からついている、あるいはスタッドレスタイヤ用に鉄チンよりマシだとつけた安いアルミホイールの場合、大抵は放ったらかし。
しかし、車に関わる様々な製品を揃えたカー用品店では、洗車用具と並んでこの種の補修製品も取り揃えている場合が多く、案外簡単に直るかもしれませんから、ヒマな休日等にトライしてみるのもアリでしょう。
補修方法1.シートを貼って見栄えを整えるだけ
一番簡単なのは、SOFT99の「アルミホイール用補修セット ホイール貼るだけシート」のように、単純にシートを貼ってガリ傷を隠しちゃおう!というものです。
その場合の手順は、以下のようになります。
1.製品に付属、あるいは別に準備した耐水サンドペーパーで、傷のささくれや段差を削り取り、平滑にする。
2.シートを貼る面の削りカスを落とし、除去剤(SOFT99なら「シリコンオフ」を推奨)で脂分を落とし、よく乾燥させる。
3.シワが寄らないよう、傷の上から大きさに合わせカットしたシートを貼る。
4.必要であれば、ヘラ(製品に付属か、なければ別なもの)でホイールに奥まで密着させる。
これだけです。もちろん、「キズを絆創膏で隠した」程度のため、近くで見れば補修の後はクッキリ(シルバー以外のホイールであれば、なおさら)ですが、遠目に見てわからない程度に気軽に直したいんだ、という場合は、この方法でも良いでしょう。
補修方法2.ガリ傷そのものの補修
ちょっと本格的にDIY補修を行いたい場合は、ホルツの「ホイールキズ直し安心セット」が代表的な、補修材と補修用品のセットが販売されています。
ただし、名前の通りホイール補修までのセットのため、仕上げのためには補修後に色を塗るホイールカラー用スプレーペイント(ホルツの場合「ホイールカラーペイント」)やタッチペン(同「カラータッチ・ホイール用」)、マスキング類(同「マスキングテープSD」)などが必要です。
以下、ホルツ製品を使った場合の手順です。
1.付属の「ミガキ剤」を、これも付属の「マイクロファイバークロス」に取り、傷を磨いてならす。細かい傷はこれだけでも目立たなくなる。
2.1で消せなかった傷の周囲をマスキングテープで覆う。
3.付属のサンドペーパーのうち、目の粗い800番を付属のサンディングブロックに巻き(力を入れやすくなる)、傷を磨く、というより削り取る。
4.付属のヘラでアルミパテを少し表面より盛り上がるくらい盛り、乾燥(外気温20℃なら1時間程度)させる。
5.乾燥したパテを800番のペーパーで削って形と高さを整える。
6.目が細い1500番のペーパーで磨く。
7.ミガキ剤で磨いて拭き取れば、傷の処置は完了。
8.より広範囲へマスキングをして塗装の準備。この時、タイヤのマスキングでは「トランプをタイヤとホイールの間に挟む」という、簡単で確実、素敵な裏技が使える。
9.傷が小さければタッチペン、広範囲ならスプレーで塗装する。
スプレーする場合、塗装面から15cm~20cm 開け、一度に塗ろうとせず何回も薄くスプレーするのがコツ。
10.乾燥するのを待ってマスキングを外せば完成。
簡単ですが、割と本格的な補修です。
根気よくやれば、それなりの出来になる
今回は「見栄えはそれなりだけど簡単な補修」と、「手間はかかるけど割と本格的な補修」2パターンを紹介しました。
簡単な補修はもちろん、本格的な補修も手間をかければかけるほど仕上がりが良くなります。
ミガキ剤での磨きにせよ、サンドペーパーでの磨きや削りにせよ、シコシコと小さいところでも目立たぬよう根気よく作業することで、表面の傷を消し、盛ったパテの形も整いますから、出来がよく補修跡も目立ちません。
持っている人であれば、電動工具を使いたくなるかもしれませんが、よほど大掛かりな傷の慣らしでもないかぎり、余計な傷を増やさないよう、多少キツくても手作業の方が良いでしょう。