引用:https://toyotagazooracing.com

コラム | 2020.07.31

世界ラリーの日本開催も追い風⁉ホットハッチ復活をかけた過激モデル5選

Posted by KAKO MIRAI

日本開催が10年ぶりとなる『WRC・ラリージャパン』。ラリーで活躍する車種といえば「ホットハッチ」です。80年代に人気を博したホットハッチが、ラリー開催を追い風に、復活の予感を感じさせます。『トヨタ・GRヤリス』の発売も控え、目が離せないホットハッチの魅力をご紹介してきましょう。

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ホットハッチとは

ハッチバックは車のボディタイプの一つです。乗車空間とトランクが一体化したものトランクルームに当たる後部のドアをハッチといい、ハッチが跳ね上げ式になっています。セダンタイプは乗車する空間と、トランクルームが分かれており、車内から見えません。

ハッチバックの場合は、乗車空間とトランクが分かれていないため、座席から荷物を取ることも可能です。またドアの数はハッチバックとは関係がないため、3ドアや5ドアがあります。

ホットハッチは、ハッチバック車にハイパワーエンジンを搭載し、ボディ剛性を高めサスペンションもスポーツ仕様に変更。まさに走ることに特化した機能を加えたものということができるでしょう。

もちろんシートもホールド感を高め、バケットシートが標準装備されたものも多くあります。小型で車体が軽いため小回りも効き比較的安価なコンパクトカーといえそうです。

ホットハッチの歴史

ハッチバックの存在は1903年に自動車産業に参入した『ボクスフォール社のシュヴェットHS』にまでさかのぼりますが、ラリー専用車として開発されていたため、量産型のハッチバック車としては初代『フォルクスワーゲン・ゴルフGTI』 が始まりとなっています。

欧州車の特徴である小型車で高性能なデザイン性が受けて大ヒットとなった初代ゴルフGTI。残念ながら日本への正規輸入はされずじまいとなりましたが、2代目が登場するや否や大ヒットしました。

車重780㎏の軽量された車体に、1600ccのエンジンを搭載。サスペンションやブレーキなどすべてをベースモデルより強化したモデルは、居住性を確保しながらも爽快な走りを楽しむことができる大衆車。

ここから「ホットハッチ」という言葉が誕生しました。日常生活の使い勝手も良く、スポーツ走行も楽しむことが可能という夢のようなクルマに浮足立った人は数知れません。

国産車としての、最初のハッチバックは『ホンダ・シビックRS』です。「ボーイズレーサー」と呼ばれ1980年代を代表するホットハッチでした。ほかには『トヨタ・スターレット ターボS』『ホンダ・シティターボⅡ』『スズキ・カルタス GT-i』 などが挙げられるでしょう。

ホットハッチのメリット・デメリット

使い勝手も良く、スポーツ走行も楽しめるそんなホットハッチですが、デメリットもあります。

メリット

スポーツカーと比較すると居住性が良い

ベース車両はコンパクトな大衆車なので、ある程度の居住性が確保されているといえるでしょう。もちろんミニバンやSUVと比較すると狭いですが、車高の低いスポーツカーと比較すると、ヘッドクリアランスもあります。

積載スペースが多少確保されている

ラゲッジスペースと室内空間が一体なので、シートを倒せば多少大きな荷物を積むことは可能。セダンならトランクスペースは別なので、載せられない荷物でもハッチバックなら載せることはできます。

スポーツ走行を楽しむことができる

一番のメリットはスポーツカーではないけれど、高いスポーツ性能を楽しむことができること。サーキット走行もこなせて、日常使いもできるクルマはそんなに数多くありません。

デメリット

ハッチ部分の扉を開けるときには注意が必要

ハッチバックの場合はハッチに取り付けられた、跳ね上げ式のハッチと呼ばれる部分はドアとしてみなされます。ドアとして設計された部分は開閉スペースに見合うスペースを必要とするため、狭い場所での開閉には注意が必要になるでしょう。

WRCとホットハッチ

『FIA世界ラリー選手権』は通称『WRC』 として親しまれてきました。現在では参戦する国内メーカーは『トヨタ自動車』のみとなっていますが、1990年代には、『スバル』『三菱』『日産』『マツダ』など多くのメーカーが活躍しています。

WRCのレギュレーションは1年間に5,000台以上を生産した市販モデルを使用するというものでした。しかしその後レースの激化に伴い2WDでは勝利することが難しくなり4WDを使用するメーカーが多くなります。

その後レギュレーションの変更などもあり、ベース車両をコンパクト化し運動性能も高い車両の開発にシフトしていきました。その結果採用される車種としてホットハッチが多くなっていったのです。

2020年11月のWRCの日本開催によって、新たなホットハッチファンを獲得できる可能性は広がっています。若年世代には新しく、それ以外の世代には懐かしいホットハッチが、どのようなスタイル、性能を見せてくれるのか期待が膨らみそうです。

ホットハッチ5選

ではここからホットハッチにふさわしい5台をご紹介していきます。

GRヤリス

https://toyotagazooracing.com/jp/gr/yaris/

1999年に誕生したヴィッツ改めヤリスが誕生しました。世界戦略として名前を変えたヤリスの中に位置するGRヤリスは、ラリーで勝つことを目的に専用設計されています。2020年8月の登場を前に、その高いポテンシャルはベース車両とはもちろん別物です。

専用ラインで熟練工が組み立てるモンスターマシーンは、『三菱・ランエボ』『スバル・WRX STI』も引き離すポテンシャルを持つといいます。新開発されたエンジンは3気筒で最高出力242ps、最大トルク370N・mのハイパワー、ビックトルクを手に入れました。
3気筒の採用は軽量化と、排気干渉をなくし中低速トルクを出しやすくすること。またターボの高性能化を図りハイパワーを得やすくするための秘策といえるでしょう。

そのほかにも新開発されたのは、エキマニが一体化したシングルスクロールターボです。
これにより熱ダレを防ぎ、しなやかな加速感を感じることができます。シャシーやボディも専用設計となっています。

グレードはスタンダードモデルとなる1.5Lの「RS」、4WDで高出力仕様の「RZ」、競技ベースモデルの「RC」がラインアップ。話題性の高いモデルだけに、誕生が待ち遠しいです。

シビックTYPE R

https://www.honda.co.jp/CIVICTYPE-R/new/

タイプRは走行性能を高めた市販車両の最上級モデルです。ホンダが『F1』をはじめとするモータースポーツで培った技術を駆使して作られたスポーツカーのグレード。エンブレムに輝く赤いRのロゴはやっぱり心躍ります。

『NSX』 や今は生産終了された『インテグラ』、そして歴史あるシビックには6代目のEK9型から設定されています。現行のタイプRは2017年に発売され、シビックタイプRとしては5代目になりました。

4代目タイプRの310psを超え、さらにパワーアップ。320psは歴代の中で最高値をマークする2L VTECターボエンジンを搭載しています。ホットハッチの代名詞である『ゴルフGTI』のニュルブルクリンクのタイムを抜き、最速をマークしたほどのエンジンです。

2020年夏にマイナーチェンジが予定され、今秋にはさらに軽量化した限定モデル『Limited Edition』も誕生。主な改良点は「サーキット性能の進化」「ダイレクト感の進化」「ドライビング空間の進化」としており、細部に渡る設計変更が行われ、さらなる進化が期待されます。

スイフトスポーツ

https://www.suzuki.co.jp

二輪車譲りの直感的な走りが愉しいスイフトスポーツは、通称「スイスポ」の愛称で親しまれています。2005年に誕生以来、国内にとどまらず欧州を中心に高い評価を得てきました。その後2011年に新型モデルが発表されると、スポーツモデルとして独立しています。

クルマの基本性能である「走る・曲がる・止まる」という基本性能に徹底的にこだわりつつ、鍛造ピストンを採用したエンジン、剛性を高めたサスペンション、などを採用。レスポンスの良い加速フィールとパワーのある走りを実現しています。

4代目の現行車からは1.4Lの直4直噴ターボにダウンサイジング。プラットフォームを刷新し、軽量化を図り140ps、230N・mを実現しました。動力性能、ハンドリング、質感に至るまでまさにワークスチューンが施されたといっても良い充実ぶりを見せています。

フィットRS

https://www.honda.co.jp

ホンダにはスポーツ走行を極める最高峰グレード「タイプR」があります。それに対して一般公道での使い勝手を考えながらも、スポーツ性能を高めた「RS」というグレードも存在します。

2007年に誕生したフィットRSは、残念ながら2020年2月に廃止されてしまいました。1.5Lのエンジンとコンパクトな車体でキビキビとした走りで人気のレーシングスポーツに仕上げられています。

i-VTECのNAエンジンは7,000回転まで回り、6MTを採用しました。また足回りをはじめとする随所にチューニングが施され、上質で痛快な走りを堪能することができるでしょう。

まだまだ現役として十分なフィットRSは、狙い目の一台かもしれません。

iQ GRMN

https://toyotagazooracing.com

従来のサイズ感を打ち破る超小型車として2008年に発売を開始したiQは、軽自動車よりも短いボディで、当時話題になりました。4人乗車を可能にし、上質な室内空間や文句のない走り、安全性能に至るまでこだわった「マイクロプレミアムカー」です。

残念ながら2016年に一代限りで生産が終了していますが、2009年に限定100台で販売された特別装備を施したiQ GRMNがあります。GAZOO Racingが手掛けたチューニングカーです。

ベースモデルをローダウンしたスタイルで、エアロパーツのほとんどをスカーボンではなくスチール製で仕上げています。パワートレインは1.3L直4DOHCで6速MT。950㎏と軽量な車体から生み出されるトルクは118N・mと、キビキビした爽快な走りが楽しめます。

採用されたスーパーチャージャーは、全域でトルクフル。低中回転重視ではなく、どちらかというと高回転域で効く感じは、ターボに近い印象です。走りに遊び心を加えたiQ GRMNは、生産は終了していますが最高にクールなホットハッチといえるでしょう。

まとめ

スポーツカーとは違うカタチでスポーツ走行を楽しむことができるホットハッチは、80年代から脈々と受け継がれてきました。そして、WRC・ジャパンラリーの開催を機にその魅力が広く知られることに期待が高まります。

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