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コラム | 2021.09.22

バブル崩壊の前と後 ゴージャスな車から一転コストダウンされた懐かしい車たち

Posted by KAKO MIRAI

「失われた10年」といわれるバブル崩壊は、日本の自動車業界にとって大きな激震を受けた経済危機でした。ハイパワーで高性能、贅沢な仕様だった車がどんどんコストダウンされていきます。しかし車の開発は3年サイクルなので、時期を逸した車たちが店頭に並んでは、すぐに姿を消していきました。激動の時代の中、生まれては消えていった車たちをご紹介していきましょう。

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バブルがもたらした世界に誇る名車たち

1986年から1990年頃までの好景気時代。「六本木のカローラ」と表現されたBMWのE30や、「赤坂のサニー」と呼ばれたメルセデス・ベンツのW201などです。各メーカーが開発する高級車たちは、驚くべき性能を持つ車が多くありました。

もちろん国産メーカーも負けてはいません。新型車の開発にかける費用も無制限かと思われるほど。個性的な装備を搭載し、現在に受け継がれている技術を搭載した車たちが、次々に登場しています。高級車が飛ぶように売れた今では信じられない時代です。その中から何台かピックアップしていきましょう。

トヨタ ソアラ

Kuha455405 – 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=14702097による

1981年に誕生したソアラはロングノーズのショートデッキスタイルでした。直線を基調とした80年代らしいデザインです。また同系色の2トーンでまとめられた外観の「トーン・オン・ツートン」はとても珍しく斬新でした。

2.8Lから3Lへと排気量が拡大されるマイナーチェンジを行い、出力を高めた加速フィールを体感できる、6気筒DOHCエンジンを搭載しています。当時トヨタの先端技術が初採用されることの多かったソアラには、エレクトロマルチビジョンを搭載。

更に1986年の2代目になると、先代のスタイルを引き継ぎながらも曲線を取り入れたデザイン性へと変化していきます。当時衝撃を受けたのは、最高級グレードに搭載された「電子制御式エアサスペンション」です。

世界初の搭載となったこのシステムは、車高調整が3段階となっています。走行状況に合わせて自動調整してくれて、その使用状況は室内のエレクトロマルチビジョンに表示させることができました。

日産 シーマ

Tennen-Gas – 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=7416908による

1988年に登場したシーマは、セドリックとグロリアの上級仕様車として誕生しました。上級仕様車ということもあり、価格帯は高額にもかかわらず、バブル期には飛ぶように売れていきます。

高額なシーマがバカ売れしたことから「シーマ現象」という言葉が生まれたほど。高かったから買うという、今では到底考えられない発想で車を選んでいたようです。それと同時に、普通のサラリーマンが家を購入できないほどの土地の価格が上昇したことも要因のひとつでした。

つまり、「家が買えないなら車でも買おうか」という発想になる人が多かった時代ともいえるでしょう。シーマの最上級グレードになると、3.0LのV型6気筒DOHCのエンジンを積み、従来の高級車のイメージを覆したモデルです。

ファインセラミック製のハイフローターボエンジンは、全速度域で余裕のある走行性能が特徴的。個性的なフロントマスクで丸みのあるボディスタイルは、今までの国産車には見られない斬新さがありました。

ホンダ NSX

バブル期後半となる1990年に誕生したNSXは、当時大きな話題を集めています。和製スーパーカーともいわれているように、全てがけた違いでした。NAながら最高出力280psをたたき出す3LのホンダならではのVTECエンジンを搭載。

量産車では世界初となるオールアルミニウムモノコックボディの採用には、故アイルトン・セナや、元『F1』ドライバーの中嶋悟さんも関わり完成させた逸話があります。またエンジンやシャシー、シートのパーツにアルミ合金を使用し、軽量化が図られるという徹底ぶりです。

当時は国産車のヴィンテージイヤーといわれるほど、歴史に名を残す名車が誕生した時代でもあります。NSXの販売される前年には日産 GT-R 32やマツダ ユーノスロードスター、トヨタ セルシオ、など各メーカーからハイパフォーマンススポーツカーが誕生しました。

そんな中、NSXは国産車の常識を変えたといえるでしょう。当時の欧州を始めとするスーパーカーは、性能重視で運転のしやすさにおいてはあまり快適とは言えない車ばかりでした。しかしNSXはATモデルをラインナップしたほか、エアコンも効く快適性もあります。

NSXの誕生は、世界の常識を変えたといえる一台の誕生だったといえるでしょう。

コストダウンで誕生した車

バブル経済の好景気は日本の経済力では追い付かないほど急加速で成長してきますが、同時に貧富の差が激しくなるともいえます。このままの状態が続くことに危機感を持った政府は、バブル終結の道を選び、金融の引き締めで銀行がお金を借りづらくする「総量規制」が行われました。

つまり銀行が過剰に行っていた融資を抑え込むことにしたのです。これによって、日本の景気は一気に大混乱へと導かれることになります。そして1989年に株価が大暴落し、バブル経済は終結のときを迎えました。

車業界も大きなダメージを受けたことはいうまでもありません。高性能、ハイパワー重視で開発が進められていた車が、一転してコスト削減を余儀なくされました。このため、発売されるはずだった車が中止されるなど、大混乱を招きます。

時を同じくして地球温暖化が問題となっていき、世の中の価値観が大きく変わっていきました。出力から環境に配慮した車の重要性が認められ、大排気量から小排気量へとダウンサイジングが図られます。

コストダウンの影響は車にも顕著に表れ、ユーザーの購買意欲も薄れさせたといえるかもしれません。そんな時代に誕生した車をご紹介していきます。

トヨタ カローラ E110系

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8代目を迎えたカローラは、バブルの崩壊によって新たな局面にたたされた中で誕生を迎えます。折しも地球温暖化への対応も迫られる時代へと変化し、高品質、省エネルギー、安全性の追求を考えながら、コスト削減を行わなければなりません。
しかし7代目が開発されたバブル全盛期には、今後の大型化を見据えて設計されています。そのためファミリーセダンでありながら2本出しのマフラーを備えたGTグレードも設定。カローラ史上もっとも走りを追求したモデルになっていました。

1994年のマイナーチェンジでは全グレードでハイメカツインカム化され、1300㏄のバンであってもスピードリミッターが作動する走行性能を持っています。そんな7代目のプラットフォームを引き継いだ8代目は、どうしてもクオリティダウンを強いられることになりました。

エンジンを始めとする全てのパーツで構造や材質を見直し、50㎏~70㎏の軽量化に成功。またセダンでは、損傷の可能性の高いバンパーに塗装をしないブラックに変更され省資源化を図っています。しかしこれが賛否両論を巻き起こし、7代目との落差と捉えたユーザーが多かったのも事実です。

ホンダ レジェンド

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初代レジェンドはエアバックが日本で初めて採用され、また世界初となったのはFF車用トラクションコントロールシステムでした。落ち着いたデザインで高級ブランドの地位を確立していきます。

初代レジェンドは、本田宗一郎さんが役員車として使用していたほか、故アイルトン・セナが愛車として使用していた歴史あるクルマです。そんなレジェンドが1996年に3代目を迎えるときに、バブル崩壊が起こりました。

当然、コストダウンの波はホンダにも降りかかります。基本的には2代目までのデザインを踏襲して、落ち着いた高級車であることに変わりはありません。しかし2ドアモデルが廃止され、4ドアセダンに1本化された点などにコストダウンが図られた形跡が見え隠れしています。

レジェンドの特徴のひとつにFFのフロントミドシップに縦置きされたエンジンという珍しい駆動レイアウトがあります。横置きエンジンと比較するとエンジンの振動が抑えられるというメリットはありますが、上り坂でのトラクション不足などのデメリットがあり、3代目までの採用となりました。

日産 GT-R(R33)

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後のGT-Rを生み出したのは、1968年のC10系、通称「ハコスカ」。スカイラインは日産を代表するフラッグシップモデルへと成長しました。そして、平成を代表するスポーツカーとして、記憶に残るのは何と言ってもR32です。

GT-Rの存在意義は、レースカテゴリーの『グループA』を制することでした。そのために排気量を2.6Lに設定し、シリンダーブロックの補強や、各気筒が独立したシーケンシャル電子制御燃料噴射システムなど、最新技術がふんだんに採用されています。

そんなR32から引き継がれたR33。バブルが崩壊したことで、当初の計画から大きく予算削減が行われました。その結果パーツに共通化が図られ、マーチのパーツを流用。さらには予算の削減によって軽量化することができず、車重が増加することになります。

とはいうものの、R33のキャッチコピーは「マイナス21秒のロマン」です。これは
R32の欠点を徹底的に潰していったことで『ニュルブルクリンク』でR32のタイムを21秒縮めることに成功しました。先行するイメージがありますが、チューニングカーとしての戦闘力は相当高いポテンシャルがあることに間違いはないでしょう。

まとめ

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日本のスポーツカーや、ラグジュアリカーが目覚ましい進化を遂げたバブル時代。その後のバブル崩壊によってあり得ないほどのゴージャスな感覚から、なかなか抜け出すことができなかった自動車メーカーでした。

しばらくの低迷期を過ごすことになりましたが、その後は一気に方向転換がはかられ、地球温暖化などに配慮されるエコカーが台頭。今後もその勢いは続いていくでしょう。バブル経済からバブル崩壊のはざまの時期に生まれた車たち。あんな車もあったなと懐かしく思い出される30年前ではないでしょうか。

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