コラム | 2021.05.11

本国仕様のスタイルを手に入れるなら並行輸入もアリ!イメージを覆す本当のところとは?

Posted by KAKO MIRAI

同じ輸入車といっても正規輸入車と並行輸入車では違う点があります。安心を選択するか、デザイン性を優先するのか、とよく耳にしませんか。また並行輸入車といえば、「安くて壊れやすい」「アフターフォローがない」といったネガティブなイメージがつきもの。そのイメージは果たして本当なのか、ご紹介していきましょう。

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輸入車とは

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一般的に輸入車は「正規輸入車」と「並行輸入車」という分類をされていますが、法律上の分類ではありません。日本の公道を走行するためには、国の届け出と保安基準などの検査が必要です。

それらの手続きを経ていなければ、正規輸入車であっても並行輸入車であっても国内での走行はできないことになります。届出や検査を終えた車には型式が与えられますが、この型式は以下の3種類です。

・型式指定自動車…一般的に量産された車のことで、陸運局への持ち込み検査を省略が可能となります。

・輸入車特別取り扱い自動車…輸入される車両の年間台数が2,000台以下の車。

・新型車届出自動車…特にトラックや商用車などに用いられるもので、現車の基準適合性審査を行うものです。

この3つに分類できるものを「正規輸入車(ディーラー車)」とよびます。型式だけで認定されない車は上記の3種類に当てはまらないため、「並行輸入車」と呼ばれているということになります。

正規輸入車とは

海外の自動車メーカーから正規輸入代理店や海外自動車メーカーの日本法人が購入し、輸入した新車のことです。輸入後、各種届出や検査を行い、上記の型式認定を受けます。その後国内の正規ディーラーや契約販売店などで販売されることとなります。

販売台数が多い海外メーカーは日本法人を設立し、そこを輸入元にする場合が多いようです。そのため国産メーカーと変わらない販売網やサポート体制が整っているといえるでしょう。

並行輸入車とは

日本の並行輸入業者や協力業者が海外の正規ディーラーや販売店から新車・中古車を購入します。その後「並行輸入自動車届出書」の提出や、検査を行いますが、原則として個体ごとに審査と手続きとなるようです。

日本の型式認定を通すためには、道路運送車両の保安基準に適合することが必要となります。その際には以下のように多くの書類が必要になります。その一部をご紹介しましょう。

・自動車通関証明書の写し

・所領諸元概要表

・外観四面図

・原動機等に関する資料

・排気ガス試験結果

・騒音規制適合性

・製造年月日判定資料

・シリアル番号等の解説資料

・技術基準適合証明

等々さまざまな書類をもって新規検査を受けることとなるようです。ほとんどの場合は、輸入代行業者の手に委ねることになり、自分で行うということは少ないでしょう。しかし中には自分で手続きができる場合にのみ並行輸入に応じるという業者もあるようです。

並行輸入車のメリット・デメリット

ネガティブなことばかりが頭をよぎりますが、実際のところはどのようなメリット・デメリットがあるのか詳しくご紹介してみます。

メリット

・現在日本市場に参入していないメーカーやグレードが購入できる

正規ディーラーがない車は並行輸入で購入するしか手立てはありません。例えば『フォルクスワーゲン』の傘下にある、『セアト』『シュコダ』のような元々日本に代理店を置いたことのないメーカー。

以前は国内に正規ディーラーがあったにも関わらず、現在は撤退してしまった『フォード』『ダッジ』『ローバー』『ランチア』なども挙げられます。このようなメーカーを日本では手に入れることができません。

そういった車も買い付けることが可能になるため、正規輸入車ディーラーでは取り扱いの無いグレード、ボディカラー、装備などもリクエスト可能となります。それぞれにこだわりのあるエンジン、内装、スタイリングも手に入れることができるでしょう。

また輸入車といえども最近は右ハンドル設定が多くなっていることから、左ハンドル設定を注文すれば、現地仕様そのものです。そのほかマニュアル車など、さまざまな形に変更できることが大きな魅力といえるでしょう。

・円高のときには割安に購入できる

並行輸入車の購入は為替レートに左右されるものです。購入のタイミングで安価になることもあるといえるでしょう。しかしその逆もあります。現地を出港するタイミングで価格が決まるということもあるため、見極めるのは難しいかもしれません。

よく並行輸入車は安くて車も故障するといわれますが、上記のことから一概に安いとは言えませんし、現地の正規ディーラーから新車で購入する場合は、故障が多いということもできないといえるでしょう。

・至福の時を味わうことができる

車好きあるあるで、駐車場に止めた自分の車を3度は振り返り眺めるといわれています。めったに見ることがでず、憧れていた車を手にした悦びは何物にも代えることができない喜びです。

ネットの中でしか聞けなかったエンジン音を聞ける、アクセルを踏み込んだ時のトルク感など見て、聞いて、触れることができる最高の時間を手にすることができます。体験して初めて分かる驚きを体感したくなるのではないでしょうか。

デメリット

一般的にデメリットといわれていることが本当かを検証してみます。

・車検費用や諸費用が高い

輸出費用などのほか、日本での車検の前に保安基準に適合するパーツへの変更費用や消費税などもかかるため高額になるといわれています。もちろん国産車と比較するとかなりの差が生じることになるでしょう。

しかし正規輸入車と比較すると、それほど差があるとはいえないかもしれません。輸入業者によるところが大きく、高めに設定している業者もあれば、良心的な金額を設定しているところもあるからです。

・型式不明車は買取価格が安くなる

並行輸入車は車検証の型式欄に「型式不明」や「―英数字―(ハイフンで挟まれた英数字)」と記載されることが一般的です。その記載が並行輸入車を意味することでもあります。そこから並行輸入車は人気がなく敬遠されるといわれているようです。

しかし必ずしもそうとはいえません。並行輸入をしてまで購入することはしないけれど、乗ってみたいと考えているユーザーもいます。また車の購入はタイミングでもあります。乗りたいという考える人が少数派ではあってもゼロということは考えにくいのではないでしょうか。

大切に乗ってきた車なら正規輸入車や国産にも引けをとらない下取り価格で取引することは、十分に可能だといえるでしょう。

・ローン・保険などで断られることも

正規輸入車の代理店が行っているようなキャンペーンによって優遇されることが少ないといわれますが、それは輸入業者の差によるところが大きいでしょう。ローンや保険で難色を示されることは多いかもしれません。どこでも引き受けてくれるものではないでしょう。

しかしローンに関しては、輸入業者があっせんしている場合もあります。そこでローンができないときは、過去に実績のある金融機関を紹介していることも多いようです。一方保険ですが、最近ではネットの保険でも電話で個別に対応すてくれるというところもあります。

・故障時や修理時には部品が高かったり遅くなったりすることも

部品の価格については、現地から購入するルートを確保している輸入業者もあるため、遅くなることは少ないかもしれません。価格は正規輸入車と比較して高いとまでは言えない場合もあるでしょう。国産車の部品と比較すると高額になるといえます。

デメリットといっても解決策を講じることで、それほどたいへんだと感じることはないのではないでしょうか。重要なのは、どのような輸入代行業者を選ぶかということです。その場の価格だけで決定するのではなく、購入後目を向けることが大切になるでしょう。

・修理やメンテナンスが難しい

一般的な修理工場でメンテナンスや修理を請け負ってくれる数は少ないといえるでしょう。正規ディーラーに持ち込んでも受け入れてくれることは難しいです。そのために注意すべき点は、最初に輸入代行を依頼する業者の信頼度と工場設備といえるかもしれません。

輸入業者(販売店)の選び方

一番大切なことは、納得のいく輸入業者を選択することです。車は購入すれば終わりではなく、そこから付き合いが始まる場所となります。車検や修理の依頼をすることもあるため、不安の残る業者では、せっかく手に入れた並行輸入車が台無しになってしまうこともあるでしょう。

そのため、サポート力の高い業者を選択してください。またあまり遠方の業者では、足が遠のく場合もあるため、自宅からの距離も重要です。そのほかには、業者の規模にもよります

が、現地に自社工場やモータープールを持っているようなところであれば、安心度が増します。

また現在の車は、ほとんどがコンピューターによって制御されているといっても過言ではありません。そのため点検整備はもちろんのこと、故障などもコンピューターの故障診断をおこなう「テスター」によって判断されます。

そのためテスターを導入していない業者では、車のメンテナンスを行うことはできません。テスター導入のありナシも大きな選択の一つになるでしょう。このテスターを導入している正規輸入車を扱うディーラーに並行輸入車の診断を依頼しても、断られることがほとんどです。

これは、車ごとに設定されている認証パスワードがあるため、テスターが使用できなくなっています。またリコールの際にも対応可能な輸入業者といえば、本国に工場を持っていれば、対応してもらうこともできるでしょう。

どのような業者に依頼しても、自分で整備や故障に対応できる自信があるという人には次のことが言えるでしょう。部品を取り寄せる際にはネットでも可能ですが、語学力が必要になります。

どこの国のメーカーを購入するかによっても変わりますが、英語では通用しないケースも考えられるもの。現地の言語で、場合によっては電話対応が必要になることもあるため、やり取りができるだけのスキルは身に着けている方が得策です。

輸入車あるある

ヘッドライトの設計によって右側通行と左側通行では光量に差があります。日本では左側通行になっているため、右側は対向車が眩しく感じることを防ぐように光軸が低くなっているのです。

反対に左は歩行者の視認性を上げるため、光軸を高くしています。つまり右側のライトは左側と比較して光量が出なくなっているということ。そこで問題となるのは、日本とは逆の右側通行の国の車を並行輸入すると、日本とは逆なのです。

つまり並行輸入車はライトハウジングを国内仕様に交換する必要があります。検査において光量、光軸とも判定不可となってしまうということを知っているのは、並行輸入車ユーザーならではといえるでしょう。

アメリカの車には新車・中古車に関わらず『Certificate of Title(権利書)』があります。新車にはこのタイトルがないため取得まで3週間ほど必要です。しかし時間が読めないアメリカ人なので、タイトルが日本に到着するまで2カ月はかかってしまいます。

その間、首を長くして今か今かと待っているユーザー。待っている時間も楽しいですが、お国柄というところも理解が必要と知っているのも並行輸入経験者あるあるかもしれません。

まとめ

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自分の好きな車を手に入れるということは、自分で把握する必要があります。どこで購入するか、メンテナンスなどにどのような対応をしてくれるかを見極めなければなりません。しかしそれと同時に本国仕様のスタイルを手にする歓びは、車好きにはたまらない喜びでもあります。

車と向き合う時間が一層増えていくかもしれない、そう思うと、並行輸入のイメージが今までと少し違って見えてきたのではないでしょうか。

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