カスタム・アフターパーツ | 2021.05.11

つや消しがカッコいい!「マット塗装」の目安費用は?

Posted by 菅野 直人

光沢や塗膜の深み、メタリック系やマイカ系の複雑な味わい、心が軽くなるようなパステルカラーなど、自動車のボディカラーは、個性を発揮するのに格好の素材ですが、最近流行しかけているのが、「マットブラック」などのツヤ消し系カラーです。その重厚な迫力と凄みによるメリットやデメリット、施工の目安費用は、どのようなものでしょうか?

以下の文中の買取査定額は、投稿日時点での目安になります。実際の査定額については相場状況や車両の状態によって大きく変動しますので、あくまで参考金額としてご覧ください

「ワル」っぽいダークな存在感が魅力のマットカラー

Dim4ik89 / Shutterstock.com

最近、高級車やスポーツカー、カスタムカーなどで見かけることの増えたマットブラックなどの「マットカラー」は、いわゆるツヤ消し塗装ですが、通常の塗装と違って表面を粗く仕上げ、光の一方向への反射を抑えることで、ツヤがないように見せています。

例えて言うと、硬いゴムのような質感ですが、車の表面をこのマットカラーで覆うと、暗く沈んだような雰囲気になるため、まるで映画の名悪役のような?ダークサイドに堕ちた感覚は、一般的な市販車ではまずありえず、単なるブラック塗装とも全然違った特別な雰囲気に満ちています。

ブラックだけでなく、グレーやカーキ、レッドなどいくつかのマットカラーがありますが、いかにも「新車のような輝き!」といった優等生的なキラメキではなく、ちょっと近寄りがたいアウトサイダー特有の個性が魅力です。

また、軽さや明るさといった要素が消えるため、同じ車でも重厚感や迫力が増し、特に大型高級車やスーパーカーの類では、より効果を感じることができます。

タイヤホイールまで全てマットカラーでもよいのですが、あえて明るい色のホイールを使ってみたり、そうでなくともマットカラーに対しては目立つため、そういったパーツごとの色使いによるアクセント、アイキャッチ効果を高めることも可能で、ファッション感覚のドレスアップでも、マットカラーを使えば効果を倍増させることができます。

手入れに手間がかかるのがデメリット

前述のように、表面をザラザラと凹凸のある仕上げで反射を拡散してツヤ消しにしているため、この表面処理が崩れてしまうと、ツヤ消し効果もなくなってしまいます。

つまり、ゴシゴシこすったり荒っぽい機械洗車で表面の凹凸が落ち、ツルツルになってしまえば、途端に普通のツヤが出てしまうため、厳選した洗車道具を使った手洗い洗車でないと、せっかくのマットカラーが台無しになってしまいます。

一番よいのは、プロに洗車を頼むことですが、費用がかかりますし、さりとて自分でやるのはかなりの手間で、しかも洗車をサボると表面の凹凸に汚れがついて目立ってしまいます。

そのため、高級車やスーパーカーなど、所有するだけでそれなりの費用がかかる車を平然と持てる富裕層、カスタムカーを維持するため出費を惜しまない洒落者向けのドレスアップと言え、いくらカッコイイからといっても、愛車の維持費に苦労しているユーザーにまで安易にオススメはできないのが現実です。

それでもあえてマットカラーに挑戦するのであれば、外観のみでドアなど開口部を開かなければわからない部分はそのままという安い塗装方法を選ぶか、車体表面へシートを貼る「ラッピング」という手法を使い、必要な部分のみ補修するというパターンもあります。

愛車をマットカラーにするには、どのくらいかかる?

さて、そこで肝心の費用ですが、車のサイズ、施工店舗の施工方法によっても変わり、「全塗装」の場合、ある例では、軽自動車やコンパクトカークラスで約20万円から、大型のミニバンやSUVの場合で約35万円程度と、値段からするとおそらく「エンジンを下ろして全バラのうえでモノコックから塗装」ではなく、マスキングのみの全塗装で通常より5万円程度高いくらいのようです。

これが本格的な全塗装の場合は、1.5~2倍程度になると思われますが、中には「ドアなど全部閉めて外から見える部分だけで良ければ税別10万円程度から施工します」というショップもあります。

また、ラッピングの場合は、これも施工方法や施工面積によって変わるようで、おおむね20万円からサイズが大きくなるほど…というショップもあれば、軽自動車でもフルラッピング34.5万円から、というショップもあり、千差万別です。

また、光沢を消すための表面のザラつきを維持できるよう、「マット塗装向け表面コーディング」なるサービスもあり、そちらはコンパクトカーで約9万円程度必要です。安くはありませんが、塗装やラッピングを都度修復するより安上がりかもしれません。

このように施工方法の違いでショップによりだいぶ価格差はありますが、だからといって遠くのショップに頼むと交通費も別途必要となります。お住まいの地域から近くのショップで、可能な限り希望する施工方法を、予算内でやってくれるショップを探すのが、現実的です。

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