コラム | 2021.11.21
100馬力/1Lは常識、排気量あたりの馬力が凄まじいターボエンジンを積んだ車達
Posted by ヤス
NA(自然吸気)エンジンだとホンダのVTECを筆頭に1Lあたり100馬力以上は高馬力とされますが、ターボ車の世界では市販で1Lで200馬力超えるモデルまで登場。排気量を落とし燃費を稼ぐ為のダウンサイジングターボが一般的となった現代で、一線級の戦闘力を誇る数々の過激なターボ車達を紹介していきましょう。
以下の文中の買取査定額は、投稿日時点での目安になります。実際の査定額については相場状況や車両の状態によって大きく変動しますので、あくまで参考金額としてご覧ください
AMG M139 211.45ps/L
排気量:1.991cc
最高出力:421ps
搭載車種:AMG A45、GLA45、CLA45
メルセデス・ベンツのエントリーグレードであるAシリーズをベースに、メルセデス・ベンツのチューニング部門AMGが開発したのがA45です。
搭載されるM139型エンジンは現行販売車の2Lのエンジンの中では最も強力な400馬力を有に達成。
2Lで400馬力を達成する為、その過給圧は凄まじく純正状態で最大2.1barとクラス最高の過給圧を実現しています。
コンパクトなハッチバックに400馬力オーバーのモンスター級のエンジンが搭載というだけでギャップですが、
メカニズムも秀逸でドリフトモードまで搭載した4matic(4WD)で強力なエンジンパワーを余すことなく路面に伝えます。
その見た目にもスタイリッシュな標準モデルとは差別化されており、アグレッシブなフロントフェイスが特徴で外観からも秘めたるパフォーマンスが伺える文句なしのホットハッチです。
VOLVO B420 186.48ps/L
排気量:1.968cc
最高出力:367ps
搭載車種:VOLVO V60 polestar (FB)、S60 polestar (FB)
ボルボといえばその安全性の高さから日本でも通には分かる外車として人気ですが、過激なモデルも用意されており、
B420型エンジンは現行型のV60にも搭載されていますが、今回紹介するのは現行型から一世代前のFB系のV60 S60 ホットバージョンのpolestarに搭載されたエンジンです。
こちらは特別なエンジンで、ボルボのハイパフォーマンスモデル部門polestarが徹底的にチューニングすることで367馬力/2Lというパワーを達成。
前述したAMG A45とは打って変わり、見た目には標準モデルとさほど変わらない大人しめなステーションワゴンなので油断しますが、
高速道路で走行中ルームミラーにV60が映った際にグリルに水色のpolestarバッチが確認できたら素直に道を譲るのが懸命な判断と言えるでしょう。
TOYOTA G16E-GTS 168.11ps/L
排気量:1.618cc
最高出力:272ps
搭載車種:GRヤリス(RZ、RZパフォーマンス、RC)
最後に紹介するのは、今後確実に日本の名車となるトヨタのGRヤリスです。
標準モデルのヤリスは少し前までヴィッツとして販売されていたコンパクトカーで、町中でもよく見かける大衆車です。
搭載されるエンジンは1.6Lと今回紹介する車の中でも群を抜いて小排気量なエンジンですが、
ラリーで使用するためボアとストロークの組み合わせをゼロベースで検討して、GRヤリスのためだけに仕立てられたG16E-GTSです。
GRヤリスでは標準モデルにはない3ドアをブリスターフェンダーで拡幅し、見た目にも激しい外観から想像できるように、
WRCで活躍するために、モータースポーツ用の車両を市販化するという逆転の発想で生まれた特別なモデルです。